商品解説
■製品特長
①昭和46年(1971)頃の福知山機関区所属車を製品化
初期形:1次形(1~3号機)。前面手スリの内側が増設され、煙道延長後の形態。側面のSGルーバーは有、解放
テコ先端折れ形状、外側ステップ有。傾斜のきつい前面窓と、その上のヘッドライト、ヨロイ戸風の側面ルーバ
ーなどの特徴も的確に再現。
②スロットレスモーターの採用で、さらにスムースかつ静粛な走行性を実現
③選択式ナンバープレート採用。初期形:「1」「3」 製造銘板は「三菱」を印刷済
④ヘッドライト点灯
⑤アーノルドカプラー標準装備。交換用ナックルカプラー付属
IMON’sスタッフレビュー
前補機でがっかり!
DD54といえば花形の寝台特急出雲号!…と言いたいところですが、今回生産される前期形と中期形は出雲号の牽引には充てられませんでした。しかし、花形ではなくともDD54には鉄道ファンの記憶に残る印象的な運用がありました。播但線は生野峠、蒸気機関車の前補機としての運用です。
播但線は無煙化される1972年まで、C57の活躍の場として人気を集めていました。特に25‰の勾配をもつ生野峠越えはC57にとって正念場。大量の煙を吐きながら峠を越えるC57の雄姿は人気を集め、普通列車でも撮影のために多くの鉄道ファンが集まりました。
しかし、貨物列車はC57には荷が重く、しばしばDD54が補機として峠越えを助けました。それも前補機として…。SLブームの中でC57の雄姿を目当てに播但線を訪れた鉄道ファンにとっては「がっかり」と言わざるを得ない編成だったことでしょう。しかしDD54はその使命を全うし、全力で生野峠越えを助けました。補機が付いているにもかかわらず、C57もフルパワーで峠越えに挑んだそうです。
Nゲージにおいては動力の構造上DD54とC57は同調しないため、模型的には再現の難しい編成です。しかし、SLブームの中で憎き存在として目の敵とされながらその使命を果たすDD54の姿もまた、70年代の鉄道シーンを象徴する名優であったと、今ではそう思います。
DD54はその後も播但線の列車を牽きましたが、やがてDD51やDE10と交代し鉄路を去りました。
(2026-07-03)
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鈴木弘明