夢のパネルライト

鉄道模型の“夢” ・・・走行中、全くちらつかず点灯し続けるパネルライトです。
しかも、チップLEDを５個、６個、10個並べただけのもの（＝窓柱の影が出て「プア」な点灯情景でがっかり）ではありません。
ちらつかない点灯を目指すために明るい砲弾型１個のLEDから、（型代が掛かる→）パネルを経て、重大なノウハウを注ぎ込んだタンポ印刷を経て、得られる光は光源位置を全く察知されずに車両全体を照らします。

ちらつかない秘密は「特殊な電気二重層コンデンサ」
いわゆるスーパーキャパシタの一種ですが、普通のスーパーキャパシタとは機能性が全く異なるものなので「ハイパーキャパシタ」と呼びます。
普通のスーパーキャパシタは、通電が途切れるとすぐさま供給に回りますが、入力されていた電圧よりちょっと下の電圧を供給することしかできません。　それゆえ、人間の目からは電気が一瞬途切れる「チラつき」と同じようにしか見えません。
スーパーキャパしたは「チラつき」防止効果は全く無いのです。
逆にキャパシタならばわずか0.2秒だけですが電圧を下げずに維持します。　
それゆえIMONでは330μＦのコンデンサー（キャパシタ）を付けたものを供給しています。
こちらは半田付けされていても壊れる心配が1000倍も少ないので「半田付け済み」での販売です。

“夢”のパネルライト使用のハイパーキャパシタは、蓄電能力では470m F（0.47Ｆ）と特筆する程ではないのですが、内部抵抗が少ないことから入力電圧を全く変化させずに放電可能です。
（秋葉原などでは時にこの製品が単体で入手できる時もあるようですが、スーパーキャパシタと違って抵抗が少ない大容量なので素人が扱うには危険すぎるモノなのだそうです・・・故に特別な専用基板とセットでの販売です）

ハイパーキャパシタはスマホ用に村田製作所が製造していました。　特殊な能力を持つ超コンパクトなハイパーキャパシタがこの程度の値段で供給できる秘密は半田付け無しでスマホに搭載される変わった構造と恐ろしい量産によるものです。
村田製作所が製造を終わり、製造設備ごと海外へ出てしまいました。
供給がストップしたのもそれが理由です。
価格は高くなりました。　製造が完全に軌道に乗ったわけではなく歩留まりが多いので良品の価格が結果的に高いのです。　製造拠点が海外というのも決定的に不利になりました。

しかし“夢”のパネルライトを供給する者の責務として価格はやせがまんプライスで参ります。

今回アルミテープがより改良された新形になりましたが、理由は成型品である透明なパネルの透明度は当初のものより向上していますので、この形状の方が容易に最適な配光を得られるからです。

2021年中にも数回、最新の超超高輝度LEDを取り寄せて比較検討していますが、現在使用中のモノより優れたものが見つかりませんので現状維持です。
明るさだけではなく青過ぎない事。白というに相応しいことも重要です。

ここで「N2200」という時の「N」は電器器具としての色分類で「白色」であることを表します。
かつては
Ｎ；白色4000〜4300°K（ケルビン・・・・ケルビンゼロは摂氏マイナス273℃とイコール）
ND；昼白色5000°K
Ｄ；昼光色5600〜6500°K
位であったものが、現在では4000〜5000で白色＝Ｎになっている感じがします。
その「Ｎ」です。

このパネルライトの隅々まで私とIMONスタッフの鉄道模型に対する夢が詰め込まれています。
(2021-12-27)

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