商品解説
【内容】
あの撮影地はいま、どうなっているんだろう。
北海道から鹿児島まで、234+64地点の定点観測
日本は変わったというけれど、どんなふうに変わったのだろう?
著者・大木茂さんは、1962年、当時16歳の頃から鉄道写真を撮影してきた。それから約10年間、北は北海道から南は鹿児島まで、蒸気機関車を追いかけ続けた。
その大木さんが、2016年から10年をかけて当時の撮影地点に再び立った。ほぼ同じアングルで鉄道沿線234地点(+64地点)を再撮影してきたのが本書です。
そのためにはいくつか条件がありました。
①半世紀以上前に撮影していること
②撮影したネガなどを現在まで保管していること
③現在、同じ地点で撮影できること
④鉄道への愛があること
そのすべてを兼ね備えていたのが大木さんです。
するといろいろな「変化」が見えてきた。蒸気機関車が牽引する長かった鉄道車両は短い列車に、通勤・通学する人たちの姿はまばらに、手入れされていた田畑や山は荒れ放題に……。
1962年から現在まで、日本は右肩上がりの経済成長を遂げてきた、ということになっている。「豊かになった」「便利になった」とも言われる。だが、現在も多くの人が心のどこかに、「ほんまかいな」の気持ちを少し抱えているように思う。
「ディカバード・ジャパン」=「日本を剥がす」。一見すると豊かなこの国を、写真撮影してみるとその薄皮が剥がされたような風景が浮かび上がってきます。
写真・図版約1,000点。いざ! 風景の中へ――。
本書で取り上げた路線
北海道
宗谷本線・石北本線・釧網本線・根室本線・函館本線・三菱鉱業美唄鉄道・室蘭本線
東北
東北本線・奥羽本線・羽越本線・米坂線・磐越西線・磐越東線・会津滝ノ原線・会津線・只見線・常磐線
甲信越・関東・東海・西日本
信越本線・北陸本線・飯山線・小海線・川越線・山手線・御殿場線・播但線・呉線
九州
筑豊本線・香月線・田川線・後藤寺線・久大本線・日豊本線・吉都線・肥薩線・鹿児島本線
【著者紹介】
大木茂(おおき・しげる)
写真撮影業。
1947(昭和22)年、東京都世田谷区生まれ。小学、中学生の頃は乗り物、特に飛行機が好きな「飛行少年」だったが、高校生になり「鉄道少年」となり蒸気機関車を追いかけて全国を旅するようになった。
1972年、早稲田大学理工学部卒業。以後、写真撮影を生業とする。主に一般週刊誌や月刊誌、書籍の写真ページを担当し、30歳代後半から映画のスティル写真撮影も。
60歳を超えたあたりから昔ながらの「貧乏ひとり旅」を楽しんでいる。
IMON’sスタッフレビュー
900枚超の写真を通して愉しむ時間旅行
見開きの左頁上下に並んだ1960~70年代と現代(2010~20年代)の比較写真、そして右頁掲載のコラム・解説を通して、鉄道沿線の変遷を体感できる1冊です。
取り上げられているのは鉄道沿線234+64地点。
全体で512ページ、掲載された写真・図版は約1,000点にも及ぶ、まさに“労作”といった趣の大著ですが、各地点の話題は基本的に見開き1ページに収まる構成となっているので、気の赴くままに、気軽に読むことができる書籍でもあります。
たとえば、渋谷のページ(318~319頁)を開くと、左ページ上段には1962年8月に東横百貨店西館の屋上から撮られた山手線渋谷駅や貨物ヤード、東急東横線の渋谷駅の写った1枚が掲載されており、その下に2025年3月20日撮影のビルが林立する現代の渋谷の写真がレイアウトされている、といった具合。
同右ページには「東京オリンピックと東京大改造」と題したコラムと、著者自身の撮影にまつわる「撮影地の半世紀」という小コラムも掲載されており、単なる写真集としてではなく、読み物としても愉しめるところも本書の魅力です。
思い出の路線や駅を探しながら読むのもまた一興です。
ぜひお手元でお愉しみください。
(2026-06-05)
参考になった17人
お知らせ
商品在庫検索
KATO、TOMIX、マイクロエース、グリーンマックス、天賞堂 他
・・・ 通販店 予約申込み
本田