商品解説
著者 山崎 朗 A4正寸・120頁
いまから120年前、現在の小田急電鉄が開業する以前の秦野と二宮の間に、小さな軽便鉄道「湘南軌道」が存在していました。その鉄道は現在のJR線の線路幅よりも狭い、線路幅762mmで、総延長10.1㎞の路線で運行されていました。小さな列車には秦野の名産の葉煙草を積み、全国へと出荷していったのです。
本書はそんな湘南の片隅に走っていた小さな鉄道を可能な限りの資料、現在残る写真を駆使し、全容を解明した一冊です。
●地元の教育者であり地域史の歴史家であった著者、山崎 朗氏ゆえに調査・収集できた内容。
中学校の教員をしている著者ゆえに、秦野市・二宮町の両市町の公的機関に所蔵される膨大な資料を調査。さらには湘南軌道の創業家にも足繁く通ったほか、現地調査で得られた遺構の発見など、これまで発表されることの無かった資料や未公開写真を多数掲載した本となっています。過去、湘南軌道についてこれほどまでにビジュアル面で充実している本は初めてといってよいでしょう。また、著者自身が模型のジオラマを製作し、在りし日の二宮本社屋、秦野駅停車場駅舎、堺橋橋梁、新旧水無川橋梁、旧秦野停車場などを立体的な形で解説。各資料から得た当時の建物や車両設計図を作成したものを掲載するなど、様々な手法で湘南軌道の姿を再現しています。さらに機関士や技術職員だった人物からの証言を1980年代に録音したものを文章化、当時の列車運転の様子や脱線事故の様子など生々しい証言も掲載され、湘南軌道に関わった人々様子が鮮やかに描き出されています。
●明治・大正・昭和初期の息吹を今に
湘南軌道は、西湘・南丹沢地域の産業の発展を支え、沿線の人々の移動手段として活躍しましたが、時代の変化とともにその役割を終え、約90年前の1937年に廃止されました。現在では、そのほとんどの跡は残っていませんが、本書は鉄道史をさかのぼるだけにとどまらず、当時の地域の産業や文化、そして人々の営みを知る貴重な記録の一つとなるでしょう。湘南軌道が駆け抜けた時代の息吹を、ぜひ本書で感じてください。
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