黒松～泉中央は地上区間も楽しめる！

仙台市交通局1000系は1987年に開業した仙台市高速鉄道南北線用に製造された4両編成の電車です。

”杜の都”にふさわしい2色のグリーン帯で纏められた車両には、いくつか珍しい特徴がありますのでご紹介します。

①先頭車が長い！
　1000系は中間車が標準的な20ｍに対して先頭車が21.7ｍとかなり長くなっています。これは乗務員室分車体を延ばすことで車内定員が統一化されるというメリットがありますが、そのお陰で…↓

②台車位置がすごい！
　実は車体が長い先頭車と中間車は台車間距離が変わらず、先頭車は前に1.7ｍ車体が突き出た設計となっています。ＴＯＭＹＴＥＣの製品イラストでもその異様な風貌が見て取れると思います。

以上の事からＮゲージでも同様に先頭車の先端から台車までのオーバーハングが長いので、レイアウトの曲線ホームやトンネルの設計限界をよく確認しないと衝突して車体に傷がつく恐れがあります。

一応実車は先頭部がやや絞られた設計でその辺をクリアしていますが、模型の急カーブでは十分なクリアランスをとった上で楽しみましょう！

③珍しい右運転台！
　南北線はホームが全て島式ホームのため、運転台が常にホーム寄りとなる右側に運転台を設けています。
そのため、相対的に非常扉は左側に設置されています。
ところでこの非常扉、スライド式じゃなくて外開きドアなのご存じですか？

④客扉がオシャレ！
　1000系の客扉の窓は珍しい楕円形をしており、これはのちに完成した東西線用2000系にも採用されている上に次期南北線用の新型車両3000系にも採用されるようです。

その他台車が外付けディスクブレーキだったり登場時は非冷房だったりたくさん特徴がある車両ですが、登場から38年を経た東北民待望の製品化ですので是非お買い求めください！

・・・乗務員扉上のベガルタ仙台のステッカーはつくのかなぁ。と仙台出身のレビュー主は密かに思っています。
(2023-02-02)

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