製造時から空制付きだった機関車はこのタイプ

9600形製造開始から670両680両位作られた時点で真空ブレーキから空気ブレーキに変わりました。
（何番からと言えないのが残念ですが・・・同じ川崎製なのに）
機関車にエアタンクを抱かせなくてはなりません。
ランボードが直線だった9600の中央部に一段高い段違いのランボードを付け、その下側にエアタンクを収め、機関士側前寄りにコンプレッサーを付けることにしました。
最初の30〜40両はランボードの上を歩く人を意識して段差は小さいものでした。　しかし、ランボード上を歩く人よりも下廻り点検時にエアタンクが邪魔で・・・もしかすると屈んだ体を起こす時に頭をしこたまぶつけてしまった人も多かったかもしれません。　製造台数が710両前後の9600から段差が大きくなり、エアタンクの位置が高くなりました。
9600形はこの様に２段ランボードとなって国鉄向け770両、その後外地や私鉄向けを作るのですが、真空ブレーキで使われていた9600をこの２段ランボードに改造する工事を始めます。　その時は当然「段差；大」です。

このキットは、段差が小さかった79600前後の数十両にもできますし、最終番号に近い段差が大きなもの、改造で２段となった（勿論改造で２段になったもののほうが多いです）段差の大きなものにも出来る様になっています。

9600形を1/87ＨＯスケールで模型化するにあたって一番意識していたのはHOn3の世界を席巻したブラックストーン蒸機です。
廉く作りたかったのです。
ですからまず台枠はダイキャストを指定したのです。
共通化できるところは極力共通化してコストを抑えたものにしたいという考えです。
天賞堂がカンタムの走行装置にブラスの上回りを載せた考え方に近いです。
しかしIMONに出来ることはそういう作りではありませんでした。
亜鉛ダイキャスト、ＡＢＳ、真鍮ロストワックス、洋白エッチングなどを組み合わせて動輪の裏側に当てる燐青銅集電ブラシの位置決めまでピタッと決まる立体感抜群の台枠が出来てしまいました。
IMONに向くスタイルはコレでしか無いのかもしれません。
バルブギアのシャープな仕上がりと合わせて芸術品の様な出来上がりです。
ダイキャストで作った動輪は第1第4動輪と第2動輪を作り分けは勿論、12本スポークと13本スポークの両方を作ってしまいました。　
実際まだ作り分け足りない部分もあるのですが大事なところは押さえたつもりです。
ドームや、煙突、テンダー台車の長軸、短軸など交換パーツも色々揃えてありますので是非遊んでやってください。
(2020-03-30)

 追記 

ＪＡＭ公式記録集の中に圧倒的に詳しい9600調査レポートが載っています。
(2020-03-30)

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パーツ交換は期間限定

色々な形態をしていた９６００形なので、拘りたい方の為に一部パーツの交換対応を致します。
…場合によってはＡ・Ｂセット両方購入した上でお互いに適宜差し替えるという方法もありそうですね。
(2015-11-29)

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