Models IMON 中国の蒸気機関車
ムーリン

VIDEO ( C-001 )

ムーリン 58分
中国東北地方、黒竜江省東部、人影まばらなこの地で、鉄路は牡丹江から ロシア国境の町、スイフン河まで2つの大きな山越えを含む細道を辿る。 撮影地としで名高い大観嶺と、紅房子、2つの峠道に挟まれたムーリンは、 変貌を遂げつつある現代中国から取り残されたような町である。 鉄道王国、中国東北地方のなかでも最も古い歴史をもつこの路線は、 かつて帝政ロシアが、シベリア鉄道のバイパスとして、極東の中心都市 ウラジオストクと、ヨーロッパ・ロシアを結ぶべく建設したもので、東清鉄道 と呼ばれた。以来約100年、1999年に遂にこのユーラシア大陸東端の 難所から蒸気機関車の煙が消えた。最期の煙はもちろん動輪5軸の マンモス機開車「前進」の重連である。過ぎし日、全高5メートル、 全長30メートル、全備重量250トン、3000馬力の前進が2両、 この町から峠に挑む。停止寸前の苦闘、大空転の連続、目指す サミット代馬溝までじつに26キロの登り勾配である。
このビデオは、昭和40年代の日本の蒸気機関車から徹底的に汽車を 撮り続けできた井門義博、奥井伴彦が、放送グレードの機材を持ち込んで 愛するこの地でとらえた蒸機と、人々、そしてこの土地を、万感の思いを 込めて編集したものです。
VIDEO