商品解説
IMON’sスタッフレビュー
瀬戸内海と太平洋を結ぶ青い風。
TSEの名前で知られるJR四国2000系試作車。
世界初の振り子式気動車として1989年に登場し、「TRANS SHIKOKU EXPERIMENTAL(四国横断実験)」を掲げ営業運転をしながらデータ収集を行いました。
JR四国の開発チームは当初「振り子式気動車が失敗したらイベント用として使う」と言うほどの未知なる世界へ挑みましたが、現在のJR四国を始め全国で走り抜ける振り子式気動車を見るに結果は言うまでもありません。
晩年は松山〜宇和島間を結ぶ特急「宇和海」として運行していましたが、2018年3月17日をもって定期運行を終了。
ラストランツアーなどを経て2019年3月31日に廃車となり、現在は多度津工場に2001・2101号車が保存されています。
DVDには最後の舞台である宇和海号としての往復前面展望を収録しております。
勾配や急カーブをものともせず、振り子を効かせ最高時速120km/hで駆ける姿はまるで最後の意地を見せてくれるかの様に頼もしい。
国鉄分割民営化後の厳しい経営環境を生きるJR四国が維新をかけた希望の星として生まれたTSE2000系。
ローレル賞という輝かしい功績を賜り、いつしか仲間が61両も増えました。
更には遠く離れたJR北海道や智頭急行、岡山で顔を合わせるJR西日本でも親戚が登場。
彼らをフィードバックした後輩のN2000系が16両作られ、2000系シリーズだけでも80両の大所帯となりました。
鈍くなった振り子で身を捩りながら最期の時まで必死に走り抜いた勇者の勲章「TSE」の魂は、その後に登場した2600系・2700系の座席ヘッドカバーに刻まれた「TRANS SHIKOKU EXPRESS(四国横断特急)」へと昇華しJR四国の想いや誇り、そして四国を愛するお客様を今日も運び続けているのです。
(2022-05-23)
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