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2008年1月1日発売 HO1067 (1/87 12mm)
D51 1119(ギーセル) |
D511119
D511119は昭和51年3月廃車。 最後まで残ったいわゆる「51年ガマ」の 一両です。 追分所属であったこともあって現役時代末期SLファンの前には頻繁に現 れたカマでした。 ギーセルエジェクターと呼ばれる独特の形状の煙突を装備し、テンダー前側の四角い 切り欠きもあって特徴的な外観の戦時型改装のD51でした。 切り詰められた北海道デフや戦時改装機を特徴付けるカマボコドームと併せてこれ以上 無いほど角ばったイメージのD51でもあります。 キャブはD51の原形である解放型のままですが、「ナメクジ」「標準」「舟テン」問 わず北海道のD51には密閉改造機は実は少数派で、この模型のように分厚いカーテン で寒気を防ぐのが一般的でした。 モデルでは「括って」はいないものの、広げていな い状態を表しています。 ギーセルエジェクターは、1951年オーストリア、ウィーン工科大学教授 アドルフ・ギーセル・ギースリンゲン博士考案の排気システムです。 「誘導通風装置」と呼ばれるだけにその目的は安定したドラフト効果による燃焼効率向 上、加熱蒸気温度上昇による効率向上、シンダの煙室内での捕捉率向上です。 ブラストパイプは一列に並び、煙突はそれに合わせて前後方向に長く、扁平なものです 。 国鉄では2両分のシステムを購入、理研金属工業がライセンス生産して秋田地区と追 分機関区で愛用されました。
昭和19年 8月26日 日本車両で落成 |